(法律コラム:離婚)浮気調査で探偵に依頼する場合に気を付けること

 

この法律コラムでも、何度か、浮気調査に関連して、探偵さんの利用の仕方などを書いたことがあります。

先日の法律相談で、探偵を頼んで調査してもらったが結局証拠をつかむことはできず、その上、料金として約100万円も支払ったという人がおられました。

 

私は、懇意にしている探偵事務所はありませんが、相談者や依頼者の方から「誰か探偵さん、ご存知ないですか?」と尋ねられた場合には、私の依頼者が浮気調査を依頼し成功したケースの探偵を教えることにしています。

もちろん、私は会ったことも話したこともありません。

そして、探偵がどのような行動(調査)をした場合に料金はいくらか、報告書作成は別途料金か含まれているのか等についても、きちんと尋ねた方が良いとアドバイスします。

また、依頼する側で、ある程度、調査対象者(配偶者)の行動を把握し、浮気をする可能性がある日を特定して依頼した方で良いでしょう。

 

また探偵の調査費用ですが、裁判所に提訴して争って、配偶者や愛人の慰謝料として認められるのは、(事案にもよりますが)おそらく200万から300万円くらいが上限だと思われますから、その金額も念頭において調査費用をいくらかけるかを考えた方が良いですね。

 

確かに、決定的な証拠がない場合、「妻の勘」だけでは、なかなか裁判所は不貞行為を認めてくれませんが、探偵に依頼する前に、1度、弁護士に相談していただいた方が良いかと思います。

 

(弁護士村松いづみ)