(法律コラム:離婚)モラルハラスメントと離婚
最近、芸能人の離婚騒動で、その原因が「モラハラ」ということでワイドショーなどが取り上げています。
「モラハラ」=モラルハラスメント。聞き慣れない言葉かもしれませんね。
言葉や態度による精神的暴力のことで、例えば、「罵倒する」、「無視する」、「俺の決めたことに従えと命令する」、「俺が食わせてやっているなどと言う」などなど・・・
「暴力」というのは、身体的暴力だけに限りません。
このような精神的暴力も「暴力」です。
このようなことは、「モラハラ」という言葉を使わなくても、ずっと昔からあったと思います。
誰もがイライラした時などに、きつい言葉を使ってしまったり、話をしたくないと黙ってしまう経験はあると思います。
でも、それが夫婦の間で継続的に行われると、離婚原因にもなり得るのです。
「旦那がそんなこと言ったら、追い出してやるわよ」とテレビのインタビューで答えていたオバチャンがいましたが、おそらく対等な夫婦関係を築いておられるのでしょう。
DVの被害者は、とかく「自分が悪い」「自分が怒らせてしまった」などと思い、それが許されない暴力であることを気が付かない場合が多くあります。
特に、言葉や態度による暴力は、気が付きにくいものです。
一人で悩まず、思い切って、相談してみましょう。
(弁護士村松いづみ)