(法律コラム・借地借家)家賃の値上げ
契約期間の途中あるいは契約更新の際に、家主から家賃の値上げを求められる場合が少なくありません。
家主が家賃の値上げができるのは、次のような場合です。
①土地や建物に対する税金の負担が増加した
②土地や建物の価格が上昇した
③周辺の家賃と比べて不当に安い
などです。
家賃の額は家主と借り主の合意で決めるものです。
借り主が値上げ要求に納得できないときは、合意できないと回答し、最低、従前の家賃を払い続けましょう。
一方、家主は、話し合いで解決できない場合には、簡易裁判所に調停の申立をしましょう。
地代や家賃を値上げしたい場合には、いきなり訴訟を提起することはできません。
まず、調停を申し立ててください(民事調停法24条の2)。
(弁護士村松いづみ)