弁護士村松いづみのblogマチ弁の日々

ホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領の東京外国語大学での講演

 

2016年4月11日付けブログで紹介した、「世界で一番貧しい大統領」ホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領。

彼が来日した際に東京外国語大学で講演した要旨が、京都新聞に掲載されていたので、紹介する(2016年4月19日付け朝刊)。

 

スーパーでものを買うことができるが、人生の何年間をそこで買うことはできない。

あなたが何か買うとき、それは人生の一部の時間(を使って得たお金)で払っているのだ。

人生の時間を尊重しなければならない。

人生を享受するための自由な時間が必要だから。

 

人生には愛のために多くの時間が必要であり、他者が必要だ。

貧しい人というのは、コミュニティーを持たない人であり、伴走してくれる人がいない人のこと。

最も大きな貧困とは孤独です。

私は貧しいわけではない。

単に質素が好きなだけだ。

本当にやりたいことをできる自由がある。

物が必要なわけではない。

 

人類がこれほど大きな力を持ったことはなかった。

莫大な軍事費を使いながら、これを止めることができない。

海の汚染を知りながら、なすすべがない。

何と恥ずべきことか。

多くの物を浪費しながら、大切なことに目を向けてこなかった。

生産性は高まったのに、分配の仕方が悪いので、わずかな人が恩恵にあずかり、多くの人が不満を抱えている。

 

民主主義も完全ではない。

社会をより良くするためには闘わなければならない。

 

人生で最も重要なことは勝利することではなく、歩くこと。

転ぶたびに起きあがることです。

そして自分の意志を持って生きることです。

 

 

熊本大地震

 

2016年4月14日以降、熊本県に発生した大地震で亡くなられた方には心よりお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆さんにお見舞い申し上げます。

 

マスコミの報道でしか情報がわからない。

1週間たとうとしているのに、まだかなりの余震が続き、今後1週間もそれが予想されるとのこと。

そのため、ボランテイアも入れず、限られた行政の人員で、物資も十分に行き渡らない模様。

続く揺れの中で、眠れない、心が休まらない日々。

自宅があっても、いつ倒壊するかわからない恐れの中で、不安な日々が過ぎる。

 

友人Iさんの弟さんが被災されたと聞いた。

14日の地震では大丈夫だったので、ホッとしていたが、16日の地震で自宅は住めなくなり、現在は、避難所におられる。

 

時期によって、各個人によって、あるいは避難所毎によって、必要な支援内容が異なることは、これまでの震災の教訓でもある。

できる限り正確な情報を得て、支援していきたい。

 

 

 

 

「世界一清潔な空港の清掃人」新津春子著

 

「世界で最も清潔な空港」・・・それは羽田空港。2013・2014年の2年連続で選ばれている。

そして、その羽田空港で働く「世界一清潔な空港の清掃人」・・・それが、新津春子さんだ。

 

新津さんのことは、NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」で放映されたようだが、当時、私は、その番組を観ていなかった。

彼女のことは、この本の広告で知った。

「世界一の清掃人」と呼ばれる新津さんの人生や思いを知りたくなった。

 

新津さんは、1970年生まれで、17歳の時、家族とともに、日本に来た。

父親は中国残留孤児の日本人で、母親は中国人。

そのため、中国では、小学生の頃、子どもらから「日本鬼子(リーベンクイズ)!」といじめられ、また、日本で働くようになると「どうせ中国人だろ」と言われたこともあった。

でも、新津さんは、決して負けなかった。

「せっかくこの世界に生まれたのだから、生きているときにめいっぱい、いろんなことをしよう。楽しくしていよう。それが私の考えです。」と語る。

新津さんは、1997年に全国ビルクリーニング技能競技会で1位をとった。

絶対1位になれる予選会では2位に終わったため、悔しい思いが残ったところ、上司から「心に余裕がなければいい清掃はできませんよ」と言われ、それまで、自分とたたかい、自分のために仕事をしていたことを反省し、使う人の気持ちになってもう1度見直すことにした。

そして猛特訓の末、2ヶ月後の全国協議会で優勝。

相手を思いやる気持ちで清掃するようになると、次第に、客から「ありがとう」「ご苦労さま」と声をかけられることが増えたという。

 

この本には、新津さんの素晴らしい生き方がちりばめられている。

あらためて自分の思いをしっかり持ちながら、心に余裕を持って、相手を思いやって、仕事や生活をしていきたいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の初登山~大文字山~

 

すっかり春らしい気候になったので、4月10日(日)午前、今年初めての山歩きをした。

大文字山を、銀閣寺から山科まで歩く。

2月末に捻挫した左膝。もう普通に歩けているが、それでもまだ正坐することはできない。

 

ダブルストックで大文字山頂上へ。

途中、登山道には、たくさんのミツバツツジが咲いていた。

 

 

山頂までは、昨年と同じペースで登れた。

 

普通なら、下山はストックを使用しないが、不安なので、そのままストックを使う。

下山は、膝が気になって、どうしても慎重となり、普通より10分程長く時間がかかった。

また、膝に軽い痛みも感じた。

 

毘沙門堂の桜を見た後、疎水へ。

 

疎水の桜は、もうほとんど散っていたが、桜と並ぶ名物となっている菜の花は、あざやかな黄色の花が見頃を迎えていた。

菜の花は、疎水の両岸に約300メートルにわたり植えられている。

 

 

実は、疎水の菜の花は、近所に住む田中利広さん(83歳)、舟山俊三さん(78歳)、高木利治さん(78歳)の3人が、観光客に喜んでもらおうと栽培されてきた。

しかし、高齢となり存続が危ぶまれていたが、田中さんが地元の洛東高校に協力を求め、快諾を得た。

洛東高校の生徒たちは、田中さんらの指導を受け、種まきや水やり、苗の植え替え、シカやイノシシの食害を防ぐネットの設置などをしたという。

(2016年3月26日付け京都新聞朝刊)

 

こんな看板が設置されていた。

 

 

若い高校生らの力も借りて、この菜の花畑はもっと大きく広がっていくことだろう。

春に、大文字山を越えて、山科の疎水に来ることが楽しみだ。

 

 

 

京都大学入学式での山際総長の式辞

 

4月7日に行われた、京都大学入学式。

そこで、山際総長から述べられた式辞がネットなどで話題となっている。

「京都大学」のホームページに掲載されているので、読んでみた。

 

●まず、「京都大学の自由の学風」から

 

「京都大学は、その基本理念として自由の学風を謳っている。

それは、フランスの自由思想に基づいており、すなわち、個人の自由と権利を尊重し、社会における個人の自由な活動を重んずる考え方である。

しかし、自由というものは、簡単に得られるものではない。

(フランスのレジスタンス運動家の詩を紹介し)人間にとって決してあきらめてはいけない希望が自由である・・・と聞こえる。

人間の社会には、3つの条件(自由・平等・博愛)が必要。

学問の自由とは何か。

ただ講義を聞くだけでなく、自分で考えるだけでなく、多くの人々と対話するなかで自分の考え方を磨くことを意味し、その上で創造性に満ちた新しい発想を世に出すことが求められている。」

 

●18歳選挙権にも触れて

 

「皆さんは自分の置かれている環境に対し、その是非について、その政治的判断について、自ら票を投じて参加できるひょうになった。

学徒出陣の頃、選挙権は25歳以上の男子と定められており、学徒出陣に参加した学生たちは自分たちの意思ではなく、上の世代によって戦争に駆り出されていた。

皆さんの意思によって、揺るぎない未来を築くために確かな1票を投じてほしい。」

 

歴史の歩みが大きく変わってしまうような現在の日本社会の中にあって、山際総長の言葉の1つ1つがとても意味深く聞こえる。

若い人たちには、自分自身の未来のためにも、個人の自由が真に謳歌できる社会を創っていってほしいと思う。

 

 

 

 

 

 

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