弁護士村松いづみのblogマチ弁の日々

ロースクール生の法律相談

 

昨日午後は、立命館大学法科大学院へ行き、リーガルクリニック・アドバイザーをしてきました。

 

何をするかというと、ロースクール生が「女性と人権」に関する法律相談(離婚やDV、セクハラなど)をするのを横で聞いていて助言や補足などをします。相談に来られるのは、一般の女性です。

ロー生は二人1組で、1時間の相談時間が取ってあります。

実際の実務の世界では、区役所の無料法律相談なら1人20分、弁護士会なら1人30分ですから、ロー生による1時間の相談は、ぎこちないけど、丁寧でした。

 

昨日の相談は、破産法や仮処分など、少し「女性と人権」からは離れた分野の知識を必要とする相談だったので、私が口をはさむことが多くなってしまいました。ロー生には、せっかくの専門知識を生かせなくて残念だったと思いますが、現実の法律相談は、学校で習うような典型的な相談ばかりじゃないですから、仕方ありませんね。

 

ロー生の皆さん、これからも頑張ってください。

 

江川紹子さん、判決の不十分な批判に不満

 

昨日に続き、村木無罪判決について。

今朝の朝刊は、どこも一面トップ。

朝日新聞朝刊に江川さんのコメントが載っていた。

「判決には、今回の捜査の問題点を指摘する部分が乏しく不満だ。『供述調書さえとれればいい』という特捜部の体質の背景には、裁判所の捜査チェックもあるはずだ。今回はそんな『なれ合い』を見直す貴重な機会なのに。あえて批判を控えたようにも見える」

全く同感!

取調べの「可視化」は絶対に必要

 

今日、予想どおり、村木厚子元厚生労働省局長の無罪判決が大阪地裁で言い渡された。

 

調書は警察や検察の「作文」というのは、真面目に刑事事件を取り組んだことのある弁護士なら誰もが感じていること。

警察・検察の「作文」と、この「作文」を鵜呑みにする裁判官によって、これまで多くのえん罪が生み出されてきた。

村木さんの事件は、裁判の中で、調書に署名をした証人が「誘導された」と証言したから良かったものの、もしそうでなかったら、どうなっていたか・・・・

 

密室での取調べは、もうやめにして、すべての取調べを録音・録画すべしというのが可視化の主張。

 

村木判決に関して岡田外相は「可視が必要」とコメントしていたが、ここでもマニュフェスト違反の民主党はどうするの?

 

 

 

消費者を守る、消費者団体訴訟制度

 

従来、消費者被害に遭った場合、契約の取消などを求めて裁判を起こせるのは、その被害を受けた当事者に限られていました。そのため、被害金額が少額だったり、裁判にかかる費用や専門知識などの問題により、泣き寝入りを余儀なくされた場合もたくさんあったと思います。

そのような問題を解決するため、2007年6月7日改正された消費者契約法が施行され、「消費者団体訴訟制度」が導入されました。

この制度は、内閣総理大臣の認定を受けた適格消費者団体が、消費者の利益を守るため、事業者の不当な勧誘行為や契約条項の使用に対し、法的に差止めを求めることができるという制度です。

そして、この法律にもとづいて、今年9月6日、消費者機構日本という団体が、不動産賃貸業者の三井ホームエステートに対し、賃貸借契約書の中の更新料や修繕費用などの条項を差し止めを求める裁判を提起しました。

この制度によって、これまで泣き寝入りせざるを得なかった多くの消費者被害がなくなることを期待します。

おひとりさまの法律~任意後見制度

 

将来、認知症など自分の判断能力が低下した場合、財産の管理はどうなるんだろうと不安を感じることがあると思います。

そんな場合に備え、あらかじめ信頼できる人との間で、自分の生活や財産管理などを委ねる契約を結んでおく「任意後見」という制度があります。

 

まず、最初に、信頼できる人との間で、「任意後見契約」を結ぶ必要があります。

後見人の資格には、特に制限はありません。

契約は、公証人が作成する公正証書でする必要があります。契約が成立すると、公証人は、任意後見契約の登記を嘱託することになります。

任意後見契約の効力が生ずるのは、実際に本人に精神上の障害が生じ、本人や配偶者などからの申立により、家庭裁判所が任意後見監督人を選任した時からです。

任意後見監督人は、任意後見人の事務を監督して、不正や不当に本人の財産を喪失させたりすることがないようにするため選任されます。

任意後見人が行うべき仕事の内容は、本人との間で決めた任意後見契約の中身で決まりますから、その内容は一人一人異なることとなります。

ただし、後見人ができるのは契約等の「法律行為」であり、身の回りの世話など「事実行為」は含まれません。

 

 

 

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