弁護士村松いづみのblogマチ弁の日々

コンビニの24時間営業

 

弁護士になって以来、何件もの過労死事件に関わり、深夜労働が人間の生理にいかに反するかを痛感し、あらゆる機会にそのことを訴えてきた。

 

しかし、「男女平等」と引き換えに、女性までもが深夜労働の制限が大幅緩和され、ついには深夜労働禁止は例外的となってしまった。

かつて「24時間戦えますか」という栄養ドリンクのCMが流行し、また、残業で夜遅く帰宅する労働者にとって、深夜営業のスーパーは「救い」となった。

午前7時から午後11時までの営業時間で始まったセブンイレブンは、いつのまにか24時間営業となった。

そして、あちこちにコンビニが乱立する状態に。

でも、長時間残業や深夜勤務で働く労働者の健康被害や過労死・過労自殺は跡を絶たない。

 

コンビニ問題で思い出すのは、亡き近藤忠孝弁護士のこと。

多数のコンビニ事件を扱われた近藤弁護士は、コンビニオーナーが過酷な労働で家庭崩壊の犠牲を受け、しかも自分の労働対価分が取得できないにもかかわらず本部に対し毎月高額なロイヤリティを払わなければならない実態をとらえ、これを「現代の奴隷契約」と言われた。

 

深夜営業が「便利」という裏には、そこに深夜働く労働者たちがいることも私たちは忘れてはならない。

 

働き方改革が叫ばれている今、それを「かけ声」だけに終わらせないよう、人間らしい働き方を求めたい。

 

 

 

 

 

 

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